以前から猫が飼ってみたかった。昔から猫好きだったので、機会があればいつか猫を飼いたいと思っていた。それに作家といえば猫がつきものだ。夏目漱石といえば、猫だ。漱石の隣に、ドーベルマンがいたらおかしすぎる。ハムスターや、リスなどの小動物でもおかしい。ゴリラは……漱石とゴリラ……ゴリラはなんかいけるな。
まあそんなことはどうでもよくて、なぜ作家が猫を飼うのか? そのこともちょっとだけ知りたかった。
子供が大きくなり少し手が離れたので、ペットを飼う余裕ができた。そこで思い切って、猫を飼ってみた。
猫を飼ってみてまず気づいたのが、こいつよく寝るなぁということだ。ほとんど1日中寝ている気がする。どこにいるかなあと探していると、キャットタワーの上で餅のように丸まって寝ている。
またこいつ寝てやがる、と最初はあきれ混じりでそれを眺めていたのだが、それを見ていると心が和んでいることに気づいた。
ずっと小説を書いているとだんだん煮詰まってくる。そんな時ふと寝ている猫を見ると、心がほぐれる気がするのだ。なるほど。作家が猫を飼う気持ちが少し分かった気がする。この猫の寝姿を見るために、みんな猫を飼うのかもしれない。なんせ猫はよく寝る動物だから。
寝ている姿を見せるというのは、こちらに心を開いている証拠でもある。ライオンの前で熟睡できるやつがいたとしたら、そいつはどうかしている。
人でも動物でも自分に心を開いているものに、警戒する人はいないだろう。だからこそ動物の寝姿を見るという行為は、こちらを安心させるのかもしれない。
アイドルの寝姿だけの写真集とか売れそうな気がする。次は『眠り坂46』が流行りますね。
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